サファイアという女王

サフィアに見る高貴さ

サファイアという石で最初に出てくるキーワードは「高貴さ」です。

ルビーとサファイアって同じ石なのに、なぜかサファイアにはそれがついてくる。
ルビーは高貴さより先に「エネルギッシュ」というワードが出てくるのですが
これは明らかに色のパワーだと思います。

ルビーをお勧めするならサファイアでもいいでしょう。

そうなのか?何度も自問しましたがやはりルビーはルビーなんですね。

これに関してはまたルビーの記事で書きたいと思いますが、今日はサファイアのお話をします。

サファイアという石はいつだって「女王様」というイメージなんです。
高い領域での意思決定。高いところからの目線と俯瞰する力。
これがベースになって生きていく、そんな感覚の石です。

だからこの石を身につけたら、どうでもいいことに振り回されない、
小さなことでクヨクヨしてビッグチャンスを逃すなんてことがない、いつでも大局を見て
自分を俯瞰できる状態・・・になってくださったら最高な着地です。(あくまで私の考えです)。

サファイアの生い立ち

サファイアという石はコランダムという鉱物に属します。

原石はこんな感じでここから研磨されて美しい宝石になります。

硬度もダイヤモンドの次に固く、取り扱いもしやすい宝石の中ではとても優等生。
サファイアはブルーと思っている方も多いですが実は様々な色があります。

この白っぽい原石にさまざまな処理を施して色を出す場合がほとんどです。
「加熱」「非加熱」というと非加熱の方がいいと思われがちですが、コランダムは約95%が
加熱なのです。

赤以外は全てを持つサファイアですが、この石に私は色のエネルギーを教えてもらったと言っても
過言ではありません。

処理について

弊社ではかなりの割合で非加熱サファイアを扱っています。
それは一般的に加熱より非加熱が美しいからという理由ではありません。
これもまた個体差なのでその時の非加熱サファイアが素晴らしかったからであり、
非加熱だから全てが美しい訳でもないんですよね。

ただ、加熱の場合は比較的均一な色に整いますが、非加熱の場合はいろんな色が
入っていて面白いという傾向があります。
私が非加熱を仕入れた理由はそこだけで、加熱も美しければもちろん仕入れています。


「処理」に関しては意見が分かれるところですが、私の考え方としては処理をするにしても
そもそもの石のポテンシャルが必要なんですね。

例えば韓国アイドルってみんな整形よ!って言いますが、整形してああなれるって元々の素養が
素晴らしいからであり、整形したからってだれもがああなれるわけではない。
そんな感覚で宝石を見ています。

全く処理していない石は希少性が高くお値段も爆上がりします。
そして処理をすることでかえって安定する石もあるのです。

なのでこれは一概に「だめ」というわけではないと思います。
美しくて耐久性があり、何より処理しようとしまいと、石のエネルギーが
ちゃんとあるかどうか?
ここが最重要だと考えています。

色の力

それでは色とりどりのサファイアはいったいどんな違いがあるのでしょう。

個体差や組み合わせによっても変わるので「この色だからこうなんだ」とは言えませんが、それでもざっくりと書いていこうと思います。

ブルーサファイア

ブルーサファイアと言ってもロイヤルブルーと薄いブルーではまた違います。

ロイヤルブルーサファイアといえば英国のロイヤルファミリーのイメージがついて回るのは
私だけでしょうか?
チャールズ皇太子がダイアナ妃に贈った婚約指輪もロイヤルブルーサファイアでした。

高貴、繁栄、賢さ、気高さ、そして冷静さや叡智などがこの石のエネルギー。
圧倒的な高いポジション(地位とかだけではなくて視野とか視点もそうです)を
いつもとっていなくてはならないよ、と教え続けてくれる石。

そして薄いブルーサファイアはどちらかというと自己表現や自分の心の
表し方を学ぶ、もっと前に出よう、押し殺さないで。
そして自分自身の心や直感をどこまでも大切にするということを促します。

パープルサファイア

パープルはその色自体が高貴な色です。
ブッダの袈裟の色とも言われていますが仏教ではこのパープルを
侮辱や迫害に怒りを抑えて耐え忍ぶ「忍辱(ニンニク)」の色だと言っています。

が、これはあくまで仏教のお話。
侮辱や迫害に遭ったら怒ればいい。屈辱に耐える必要なんてないとは思います。
ただ、そんなことに捉われない、瑣末なこと・下々で繰り広げられていることとは
全く別次元で生きて。
という石だと認識しています。

ちょっと表現の仕方が適切かどうかはわからないのですが、なんとなくこの石を見ると
映画「パラサイト」を思い出すのです。
上流階級と下層階級がはっきりと分かれているあの映画。決して交わることがない。
パープルサファイアに関しては階級とかの話ではなく、精神性においてあの概念でいても
いいんじゃないかと思っています。
「見えない」「視界に入らない」くらいでいい。
それほど高い精神性を目指す石だと思います。

ピンクサファイア

可愛らしいこの石。これは女王というより王女様という感じですね。

イベントなどでも「かわいい❤️」と女性がうっとりするのはこのエリアです。
かわいいんです。
この石は「もっと自分を愛でて、魅力を最大限に活用しよう」という石。
ピンクという色はハートチャクラを司りますが、これは別に優しいピンクではありません。
やはりハートチャクラの石はグリーン系やモルガナイトあたりに譲りたいと思う。
ピンクサファイアはもっと尖ったピンクです。

この石ってつんけんして「私可愛いんだから気軽に話しかけないで」くらいのイメージなんです。
(身につける方にそうして欲しいとは言っていません)。
かわいさ、女性らしさ、女性特有の小狡さというかしたたかさも含めてまるっとご自身の魅力だと
再構築するような石だと思っています。

その辺りが過去に積み上げた価値観で「よくないものだ」と思い込んでいる方も多いんですね。
それをいい意味で壊したい時に使う石です。

ちょっと長くなったので続きは次の記事で書きます。

Atsuko