新しい石〜タンザナイトのご紹介

2024年最後の仕入れ

年末の仕入れは日帰りで大阪まで行ってきました。
大阪の業者さんはそれはそれはこだわりの強い方で、ご自身で採掘・研磨までやるときはやるという
変わった方です。
もちろん、原石を買ってきてそれを削るということもされるし、弊社で取り扱いしているロシアンエメラルドは
社長がロシアの高級官僚から直接原石を買ったといういわく付きです。

私が今まで知らなかった宝石の世界を知ることになったのもこの業者さんに負うところが大きい。
とてもありがたいことです。

さて、今回はあらかじめ「タンザナイトとスフェーンが欲しい」とお願いしておきました。
サモサのところでもなかなか手に入らないのがこの2つの石。
手に入らないというより、この石たちのクオリティが高いものはなかなかお目にかかれないのです。
業者さんによって得意不得意があるのですが、この方達はタンザナイトとスフェーンはとても得意だと
私は思っています。

タンザナイトの仕入れ

最初はタンザナイトの束を見せていただきました。
色とりどり。

タンザナイトって青紫色が定番だし「タンザナイトといえばこの色」と思っている方も多いと思います。

タンザナイトという石は加熱によってこの色が安定します。

もともとこの石はゾイサイトという鉱物なんですが、あるときタンザニアで落雷があり、天然の加熱が行われ
見たこともないような美しいブルー〜バイオレットの石となったのがタンザナイトの発見だったというドラマティックなストーリーがあります。

落雷がなければタンザナイトがここまで有名になったのだろうか?と考えてしまいます。
そして加熱はタンザナイトにとって非常に一般的な処理であり、これをしているからダメだとかいいとはではもはやないんですね。

加熱することで色が安定し、このブルー〜バイオレットの美しさが保てるわけで、
それが一つの価値となります。
一方で非加熱のタンザナイトというのも希少ですがもちろん存在します。

タンザナイトに限らず、非加熱で宝石質であるということ自体が価値なんですね。
何も手を加えずにそのままでその美しさであるということは宝石にとっては希少価値というものが爆上がりします。

ただ、これは私個人の考え方ですが、加熱であろうと非加熱であろうとその方に似合うことが最重要だと思っています。

加熱したからこその安定感がエネルギー的に合っている人もいるし、非加熱のピュアで儚げな感じが合っている方もいるのです。
だから善悪のジャッジはできないと思っているのです。

タンザナイトは非加熱の場合、三色性という特徴を保ちます。加熱するとこれが二色性になってしまいます。
見る角度によって三色が見えるのは非加熱の証でもあります。

ただ、色が不安定。変化しやすいのです。
とはいえ変化したからブルーが茶色になるとかではありませんが濃淡が変わることはあります。

そんなタンザナイトの加熱・非加熱はどっちがいいという話をするのはナンセンス。
私は「これが好き」というものを身につけるのが一番素敵なことだと思っています。

今回のタンザナイト3種

今回仕入れたのは全て非加熱のタンザナイトです。
そして色もあまり見ないような珍しいものに絞りました。

まず一つ目はオーバル型の深い紫のタンザナイトです。

角度によってピンクが見え隠れします。

この写真だと三色性がはっきりわかりますね。
左上にピンク、右側が濃いブルー、そして左下がバイオレット。
穏やかな色合いです。

割とこの石は落ち着いたエネルギーを持ちます。
変化を後押しするという特質をもったタンザナイトですが、静かな変化・内的変化を促します。
外側での事象があれこれ起きなくても、ご自身のなかでの変革が進む。
それが起きたなら外側で何が起きてももう別の自分としての選択ができるようになっている。

そんな感じの石です。
頑固さが手放せない方や急激な変化に弱い方にはお勧めしたい石です。

二つ目はこちらのスクエアのタンザナイト。


同じ三色性でも別の色が入り混じっています。

ブルーとグリーン、そしてバイオレットがちらほら。

このタンザナイトは安定感があります。
変化と安定感ってなんだか相性が悪い気がしますが、無理なく自分のペースを保つのでしょうか。
タンザナイトというのは私の感覚として「激烈な変化、荒波がやってきて否応なしに変化せざるを得ない」石であると思っているのですが、この石は優しいですね。

優しいけれどやんわり強引。そんな感じがします。
真綿で首を絞められる?いやそんな表現は適切ではないか・・・。
でも気づかないうちに、自分でもそんな気は全くないのに別人級に変わっちゃってた。
何が合ったの?いやわからないのよ。

そんなことになりそうな石。

グリーンという色自体、「スペース」という意味を持ちます。
人との関わりが特に変わりそうな石です。
ご家庭、職場、プライベートなどの人間関係に行き詰まった感がある方や、ライフワークバランスに危機感を持っている方にお勧めしたい石です。
変化って体力いるから。
けれどこの石は体力を使わずして、「気づいたら・・・」という感じの変化を促してくれそうです。
怖がりさんにもいいかもしれません。そういう意味では先ほどの石と似ていますが、人間関係に強いのはこっちの石です。

そして最後のタンザナイトはこちら。
個人的には一番おすすめ。とても珍しい色合いです。

3つの中で一番バイオレットが強いスクエアのタンザナイトです。

バイオレット・ブルー、そしてたまに茶色っぽい色が見え隠れします。
やはり三つを通して思うのですが、非加熱のタンザナイトって一見穏やかです。
そんな見た目ではありますが推進力というのか?実行力強め。やはり真綿に首を絞められるようなという表現は合っているのかもしれません。

絞められたほうがいいなら絞めてもらいましょう。

この石は女性性強化にもかなりお役立ちです。
褒められると居心地の悪い方。ぜひどうぞ。

あとは人に物を頼むのが苦手、ついつい自分一人で背負ってしまう、頑張りすぎているのに気づかない。
そんな方にお勧めしたいです。

サファイアの記事にも書きましたが、パープルって高貴な色です。
そして高次につながる色でもあります。
自分目線でついつい選択・決断してしまうことも、もう少し高い視座で見たとき本当にそれで正解??という問いをいつだって投げかけてくれるような石。

自分の価値観、判断基準、枠組みや縛りみたいなものを見直す時期に来ているのはみんな一緒です。
そういう時代です。
明らかに時代が変化しています。
そこに過去の価値観を持ち越していると辛いんです。けれど手放すことも難しかったりする。
そんなときはこういう石に助けを求めてみて欲しい。
依存ではなく同士のような関係を築いてみて欲しい。

宝石というのはいつだって答えを持っています。
そしてその答えを見出すのは関係性を作ってしまったら簡単なんですが、そこまでがなんだかよくわからないんです。ただ、タンザナイトやオパールはそれが作りやすい石だなと思っています。

宝石初心者の方にはこのタンザナイト・オパールはお勧めです。

このバイオレットの石はネックレスでもいいですね。

妖艶な感じになってとても美しいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は仕入れの一部、タンザナイト3粒のご紹介でした。
昨年は非常に活躍したタンザナイト。
ことしもまだまだ出番がありそうな気がします。

ぜひ新しい石を見にいらしてくださいね。

Maison de Atsukoは2月2日、なんと金運最強日の寅の日です!

https://ameblo.jp/fujie777yayoi/entry-12881946879.html

最後までお読みいただきありがとうございました。

Atsuko Takano