このシリーズの最終回です
このシリーズも最後になりました。
https://tosui2021.com/石を使う目的はなんだろう?〜仕事・自己実現編/
https://tosui2021.com/目的別石の選び方〜人間関係・恋愛編〜/
https://tosui2021.com/目的別・石の選び方〜肉体・健康編/
https://tosui2021.com/目的別・石の選び方〜お金・豊かさ編/
こうしてみると人生っていろんなテーマがありますよね。
私たちって大変・・・。
今日は最終回に相応しく、「精神的成長」にスポットを当ててお話ししたいと思います。
精神的成長を望むとき
精神的成長ってどんなときに「したい」と望むのでしょう。
とても辛いことを乗り越えた。ハードワークを終えた。なにかを死に物狂いで達成した。
例えば親の介護、子育て・・・いろいろな経験のその先に
結果として精神的成長が副産物として付いてきたということは
よくあることだと思います。
でも「精神的成長をしたい」と願う時って一体どんな時なんだろう?
ということを私なりに考えました。
自分が社会に貢献したい。
そう思った時が一つじゃないかと思うのです。
もっと大きな影響力を持てたら広く貢献できるのに。
もっと自分が成長したなら誰かの役に立てるのに。
例えば経営者の方だったら、ご自身の精神的な成長が会社に及ぼす影響が大きいことを知っているでしょう。
お母さんが精神的な成長をしたら子供達に対しての影響が大きいことを知っているでしょう。
精神的な成長を自ら望むとは、”誰かのために”と願うことから始まる気がします。
自分のためではなく大切な誰か、何か、環境、社会のために。
とても素敵な話ですね。
私が精神的成長を願った時
振り返ってみると、私が精神的に成長したいと熱望した時、それは会社を起こして1年目のことでした。
新しいことがたくさん起きて、右往左往していた時、もっと大人になりたいと思ったのです。
肉体的には十二分に大人ですが、色々な意味で未熟だということをいやでも自覚させられたタイミングでした。
おそらく「精神的成長」を願う時って、ちょっとペシャンとなるタイミングが
一つのきっかけとなるのではないでしょうか。
落ち込むのではなく、冷静に「このままで自分はいけないんじゃないか」。そう思える時が伸びるポイントなのかもしれません。
そして精神的な成長というのは願ったらできるものでもない。一朝一夕でどうにかなるものでもない。
坐禅くんだり滝に打たれたりの修行で得られるかというと違うと思う。
結局のところ、娑婆で生きていく私たちの精神的な成長とは、社会で使えるものでないといけない。
意識しながら少しずつ自分を鍛錬していく・・これは躾みたいなものかもしれないですね。
躾というのは身についていくものです。辞書では「礼儀作法を教え込むこと」と書いてある。
自分に教え込んでいく。こういった行為と宝石の相性はとても良いです。
だって毎日つけることで意識でき、思い出させてくれるから。
というわけで精神的成長を手助けする石を三つご紹介したいと思います。
精神的成長を助ける石
第三位 アメシスト
アメシストはとても高貴な石です。
昔は聖職者たちの中でも高位の人たちだけが身につけるのを許されていた石。

達観した賢者、聖職者たちの脳をインストールする、みたいなイメージの石だなと思っています。
動と静で言うと静寄りの石ではあるんですが、ここでポイントになるのがパープルには赤が含まれていると
いうことなのです。
赤は動の色。静かに思考するだけではなく達観して俯瞰するだけではなく、その上で行動が伴うという
のがこの石の大きなポイントだと思います。
偏りがないんですね。先述の通り、坐禅や滝行みたいな修行だけでは、人間界では通用しない。
どっちもあって正解なんだと思います。
バランスよく優雅にそして高貴。
この石はそういう意味でとても美しいなと思います。
第二位 ブルーサファイア

ブルーサファイア。淡いブルーよりロイヤルブルーサファイアの方がより良い感じがします。
精神的成長ってそもそもなんだろう?って考えた時、一つは「感情を御せる」というのは
一つの目安だと思っています。
いつも書いていますが、感情が豊かであるということは素晴らしいことです。
けれど「感情的である」というのは厄介です。
感情で物事を判断したり、感情的な発言をするとポジティブな場合はいい作用もありますが
ネガティブな感情の場合、ご本人が後悔することもあると思いますし、それを受けた人も迷惑です。
冷静に、フラットに。
大人の対応ができるとしたらその一つの要件は「感情を御せる」だと思います。
ブルーサファイアは「冷静さ」を持った石。
冷静であるということは落ち着いて判断できるし、慌ててし損じることも減ります。
が、この冷静さがもたらす大きなメリットとして、冷静に自分自身を俯瞰できるという強みがあります。
これはブルーサファイアの最大の特徴でもある気がしています。
俯瞰て大事。
俯瞰ができていたら、人への対応も自分自身の扱いも上手になるのではないかと思うし、それゆえ
ハッピーな人が増えるであろうとも思う。
感情に飲まれるのではなく自分が感情の御者であることを忘れない。
いつでもどこを走っているかを見る力。
そんなエネルギーをふんだんに持ったブルーサファイアという石は、世界平和のために使って欲しい。
トランプさんに誰かプレゼントしてあげてください(笑)。
第一位 パライバトルマリン
迷ったんですが・・・。でも堂々の一位はやはりこの石にしたいと思います。

霊性の高さと行動のバランスという絶妙なところを突いてくるアメシスト。
自分の感情をコントロールして俯瞰できる力をくれるブルーサファイア。
第一位のパライバトルマリンはちょっとアプローチが違うかなとも思いますが、
時代が時代だけにこの石を一位に選んだという部分もあります。
この石のテーマは「自分らしさを極める」ということです。
前の記事のスフェーンのように「自分らしく全開で!奇人変人上等!」というのとは違います。
自分らしさ=彫刻と考えてみてください。
その作品をどこまでの完成度に高められるか?それを問うのがパライバトルマリンという石です。
自分の完成度を上げる。
これって究極の精神的成長だと思いませんか?
外見だけで事足りるわけがない。
だって「私」という作品を作り上げるわけで、それは死ぬまで続く課題でもある。
見栄えだけよくしたとてハリボテだって自分が一番知ってしまうわけですから。
肉体も精神も含め、死ぬその日まで磨き続けるべきものが自分だという思考は
成長しないということを人生から排除しますね。
だからパライバトルマリンの場合は「ここに働きかける」的なものがありません。
オートマティックに総仕上げに入っていく感覚。
パライバという石に愚直さを入れ込んでしまったわけではありませんよ。
努力をするというより自動的に、流れるようにそうなってしまう、そんな力加減をイメージして下さい。
この石は「頑張る」というのとは縁遠い石なので、その辺り誤解があると困るので。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
精神的な成長と一言で言っても様々な働きかけができます。
どのようにでも人は変化できるということでもありますね。
最後にここで3つの石を4文字熟語にしてみました。
アメシスト・・・・・・・ぶんしつひんぴん【文質彬彬】
ブルーサファイア・・・・しりょふんべつ【思慮分別】
パライバトルマリン・・・ばんりいっくう【万里一空】
独断と偏見。
ご参考になりましたら幸いです!
高野睦子