好きになれなかった石・けれど・・・
ガーネットという石。
1月の誕生石として有名ですね。
私もガーネットが誕生石です。しかし、この石に対してはどうもいいイメージが持てないままでした。
地味な赤色。赤色というより赤褐色に近いためとても地味。
ルビーの赤に比べるとどうしてもその色のトーンが好きになれなくて、今までひとつもガーネットを手に入れたことはありません。
しかし宝石学の勉強をしてみるとこの石はとても興味深い石だということがわかります。
ガーネットというのはみなさんがご存知の赤褐色以外にたくさんの色があるんです。
これは宝石の組成の違いであり、どんな成分が入り込んでいるかによってかなり違った様相になってきます。
赤褐色から紫赤色、グリーンやオレンジ、黄色など、様々な色があるガーネットという石。
![](https://tosui2021.com/wp/wp-content/uploads/2025/01/80923-690x460-array-of-the-many-colors-of-garnet.jpg)
画像はGIAよりお借りしました。
右上の赤褐色が一般的にガーネットと認識されている色ではないかと思いますが、それ以外にもこれほどたくさんの色が存在します。
なんと5種類あるガーネット
厳密にいうともっとなんですが、宝石として使われるガーネットは5種類のカテゴリに分かれます。
パイロープガーネット(赤〜紫赤色)
スペサルティンガーネット(黄色〜オレンジ色)
アンドラダイトガーネット(緑〜黄緑色)
アルマンディンガーネット(赤褐色〜紫赤色)
グロッシュラーガーネット(緑、ピンク、灰白色)
この5つの組成を軸に様々な色が展開するのがガーネットという石。
私は無知でした。
ガーネットが地味で嫌だなんてごめんなさいという気持ちになりました。
鉱物的な特徴
ガーネットは硬度が7 1/2。基本的に変成岩・火成岩から産出します。
ダイヤモンドが発見される場所では、「ガーネットがあるからここにダイヤモンドがあるであろう」といった
指標になる石でもあります。
硬度が高いということは美しい研磨ができることでもあります。
これは、カットの美しさが担保されることになります。
さらにガーネットは石の輝きを表す指標である屈折率がとても高く、他の石に比べても非常に輝く石でもあるのです。
ガーネットの中でも特に高価であるとされるデマントイドガーネットだけは、硬度が6 1/2と若干低く、石の取り扱いも要注意なのですが、それでもこの石の美しさはガーネットの中でも群を抜いていると思います。
![](https://tosui2021.com/wp/wp-content/uploads/2025/01/198828-690x460-demantoid-from-russia.jpg)
美しいグリーンのガーネット。
このグリーンはトルマリンのグリーンに近いものもあるのですが、輝きが違います。
トルマリンはどちらかというと優しく穏やかな輝きですが、ガーネットは光沢がとても強く
ギラっとした強い印象を与えます。
ガーネットが色を作り出すのに様々な着色元素が関係します。
クロム、鉄、マンガン、バナジウムなどが混ざり合って宝石の色を決定づけるのです。
ガーネットのエネルギー
ガーネットという石は色に関わらず「グラウンディング力」の強い石たちだと思います。
地に足をつける。
これがこの石の最大の特徴ではないかと思っています。
星座で言うと山羊座的なエネルギー。
地に足をつける、着実に結果を出す、質実剛健。
そんな石たちです。
今このブログを書いているのが2025年のお正月が明けた1月6日。
この辺りって「今年はこういう年にしよう」と気持ちも新たに目標を立てたりする時期ではないかと
思います。
立てた目標が達成できる確率ってみなさんどれくらいでしょうか?
私は年頭に掲げた目標はいつしか忘れ、日常に流され、結局は出たとこ勝負みたいになってしまう
年末をいつも迎えてしまいます。
ふわっと別のところへ頭が行ってしまう。
本来の「やるべきこと」から外れて日常の瑣末なことに追われてしまうのです。
いわゆるこの図です。
![](https://tosui2021.com/wp/wp-content/uploads/2025/01/210714_12_02-1024x576.jpg)
日常ってCに追われてしまう。
そしてDも結構な割合で占めてくる。
人間だもの。
お正月に立てた目標は明らかにA or Bのはず。
けれどそこに注力しきれないのはなぜなのでしょう。
私は「気分」だと思っています。
気分のおかげでこのA or Bを後回しにしてしまううちに忘れてしまう。
気分が一番やりがちなのはDですから。
ガーネットという石のエネルギーはA or Bに向かう力を与えてくれます。
確実に、誠実に、着実に。
擬人化するととても真面目で優等生な感じの人。
みんなが教室で別のことで騒いでいても「先生!授業を進めてください」という感じの人です。
こういう人って自分の中に一人はいてほしい。
そうじゃないと騒いだまま脱線してしまうから。
そんな石です。
もちろん色によってまた違ったエネルギーもありますが、基本的な人格は真面目で優等生。
さらに肉体強化の石でもあります。
私たちが結果を出すためにはやはり体が資本。
肉体が健康であり、バイタリティがあることがとても大切。
頭で考えているだけでは物事は進まないわけで、具体的な行動を起こすのはいつだって肉体です。
体弱め、体力ない、気力もない。これって結構深刻ですよね。
そういう方にお勧めしたい石の一つです。
そんなわけでガーネットという石のご紹介でした。
私と同じように「あまり好きじゃない」って思われていた方がちょっとでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Atsuko Takano