Demeterの誕生秘話②

強い女神様

デメテルを知るにつれギリシャ神話を深掘りしたくなりました。
本屋さんで関連本を買って読み耽る日々。

神様の世界って日本もそうだけどなかなかにドロドロしているものなのね。
万国共通。

結局エネルギーが強いんだろうなあ。
怒りや憎悪、復讐や愛憎、嫉妬。
そんなものが渦巻く神話の世界。

で、デメテルさんですが、ゼウス(ちなみに弟)との間にペルセポネという娘がいた。
そのペルセポネは冥界の王様ハデスに見染められ、攫われてしまいました。
デメテルは愛する娘を必死で探し、ようやく冥界にいることを突き止め
再会を果たすのですが、ペルセポネはすでに冥界の柘榴を食べてしまって
いたのです。

冥界のものを口にしたらもう地上には戻れないという決まりがあるのですが
ゼウスが間に入り、ハデスとの話し合いの結果、ペルセポネは1年の3分の1を地上で、
残りの3分の2を冥府で過ごすことになりました。

デメテルと四季

デメテルは四季を産んだ女神様だと言われていますがそれはこのようなことが原因です。

  • ペルセポネが地上にいる期間は、デメテルの喜びによって自然が豊穣になり、春と夏の到来を象徴する
  • ペルセポネが冥界に戻る時期は、デメテルの悲しみが自然に影響を及ぼし、秋が到来する
  • ペルセポネが冥界に留まっている間、デメテルの深い悲しみが地球を覆い、自然は休眠状態に入り、冬が到来する

深い悲しみが地球を覆い・・・と書いてありますが、文献によっては「こんなに悲しいんだから
作物など実らせないわよ」という意気込みでやったという表現をしているものもあるのです。

夫であるゼウスは全知全能の神。ギリシャ神話では筆頭の有名人ですが、その彼をもって
「普段は温厚だが起こると飢餓を起こす」と恐れられていたデメテル。

その原因は母性だったというところもこの女神様の大きな個性だなと思います。

実はあちこちにデメテルが・・・

ギリシャ神話って冒頭でも書いたけれど非常に愛憎劇があちこちで起こります。
愛されて追っかけられて何かに化けて逃げたとか、嫉妬に狂って相手を馬にしてやったとか、
逆に相手がつれないから馬のフリをして犯すとかほんとそんな話ばかり。
読んでいてビビります。

デメテルは男性遍歴もまあまあなんだけどそんなことよりも娘なんですね。
そういうところも割と特異性があり(ギリシャ神話中では)、好感度が高い。
そもそも母性というのは母親だけが持つものではありません。

「育む」という力。それが母性の一つでもあります。

余談ですがトートタロットの3「empress」に描かれている女性は
デメテルだそうです。3番のカードは「生み出す」「母性」のエネルギー。
なるほどです。

また、デメテルは「デーメーテール」というのが正式な呼び名。
何か思い出しませんか??

そう。年齢的にわかる方にはわかるでしょう。銀河鉄道999のメーテル。


メーテルの語源はデメテルだという説もあります。

諸説あって、デメテル=母と訳す人もいる。これは母性=ペルセポネに対する愛情
ということでしょうけれど、一方で大地の母でもあるからなんです。

豊穣や実り,収穫はデメテルの管轄。
彼女がご機嫌でいないと作物は不作になってしまう。
そのため、紀元前10世紀ころから「エレシウスの密儀」というデメテルの祭事が
行われていたそうです。
密儀というだけあり、内容が伏せられていたそうで記録は断片的にしか
残っていないそうですが、デメテルとペルセポネのお祭りです。

これがデメテルを象徴するものなのです。

このエネルギー、できれば全部欲しい。
そんな思いに駆られるのは私だけでしょうか?

私はデメテルを「カタチ」にしたいと熱望するようになりました。

続く

Atsuko Takano