つまらない買い物の仕方がいやだ
弊社では世界中から集めたこだわりの宝石を皆さまに実際にお見せして、
触っていただき、存分に石のエネルギーを浴びていただく「お見立て」という
スタイルを貫いています。
これは私自身が宝石店で買い物をする際に、出しては引っ込めて、出しては引っ込める、
みたいなやり方がとてもまどろっこしくてイライラするというところから
始まっています。
そんなお買い物の仕方がとてもつまらないと思ってしまうのです。
宝石というのは「ハレの日」のためのものではありません。
毎日毎日身につけて、自分と共にあるものです。
もっと言えば自分の一部になるものでもあると思っています。
だからこそ、存分に触って存分に感じて、「ああ、これなんだな」と
思い知ったものを身につけて欲しいと願うのです。
感じてみることから始めてみよう
石は比べてみないとわかりません。
感じることはとても大切なことです。
触っていいんですか?とよく質問されますが、触らなければわからないこともあります。
私たち人間には五感がありますが、少なくとも視覚と触覚は宝石に発動します。
目で見て美しさを感じ、触って温度や体感を得ます。
とても不思議なことですが、手に乗せた瞬間に涙を流す方もいらっしゃいます。
乗せた方の手がビリビリする、という方、頬が上気されたり、ドキドキする!という方もいらっしゃいます。
もちろん全く何も感じない方もいらっしゃいます。それでいいのです。
五感はどの感覚が強いかは人それぞれですから。
しかし、こうした感性はとても大切なことです。
ほとんどの方が宝石を求める際に視覚だけを使っています。
しかも宝石だけを見て、好き、かわいい、素敵・・・で決めてしまう場合がほとんどです。
視覚だけで選んではいけない
けれど、その色や大きさがご自身に合っているかどうか?
そこまで見て欲しいのです。
もっと言えば、身に纏った時、宝石と身につける方のエネルギーが合っているかどうかも
とても重要なことです。
そしてお見立て会で「これが欲しい」「これが好き」と言われても、多くの方は全く
ご自身に似合わない物を選ばれるのですよ・・・。
前の記事でも書きましたが、宝飾品としてならばお好きな物を選ばれたらいいと思います。
けれど、石の力を借りるとしたら・・やはり「合致」というのが非常に大切になります。
あなたのエネルギーを増大させてくれる、引き上げてくれる。
そんな石と一度でも出会うと、その感覚は掴めるかもしれません。
石が人を選んでいる
私のお見立てはどうしても「石ファースト」になってしまいます。
こだわり抜いて手に入れた石たち。力がないわけがないと信じている石たちです。
お役に立てないとわかっているところへ送り出すのは苦しすぎる。
石は人が選んでいると皆さんは思っていますし、私ももちろんそう思っていました。
けれど今なら断言できます。
石が人を選んでいるのです。
だから石がNOと意思表示をしたならば、それはお売りできない。
その代わり「ここに行きたい!!」という意思表示をしたらとても頑張って
お客様にそれを伝えます。
そんなわけで、私のお見立ては石ファースト。
石の意思を尊重したいのです。
Atsuko Takano